Raspberry Pi (ラズベリーパイ) でFirefoxOSを動かしてみました
Amazonで Raspberry Pi を入手しました。
写真の上部の黒い線はHDMIです。右上の白い小さいUSBが電源で、左上の白がLANケーブルです。あと、左側の黒いのはマウス・キーボードにつながるUSBです。
HDDやSSDに当たるモノは存在せず、SDカードがその役割を果たしています。
使い方は拍子抜けするほど簡単でした。
普通のSDカードをFAT32でフォーマットして、http://www.raspberrypi.org/downloadsにあるNOOBSのZIPファイルを展開し、SDカードの中にぶちまけるだけで準備が出来上がります。
Win32DiskImagerとか必要ありません。
NOOBSは「初心者」の意味かと思ったら「New Out of Box Software」だそうです。
Raspberry Pi にSDを刺して、マウス・キーボード・LAN・HDMIをつなげば配線は完了、給電用のUSBケーブルをつなぐと起動します。起動後は
https://github.com/raspberrypi/noobs/blob/master/README.md の説明にある通りインストールするOSを選択する画面が出てきます。推奨となっているRaspbianを選ぶとダウンロードが始まり、インストールされます。ちなみにインストール画面では言語設定を日本語へ変更することができるようになっています。が、これを日本語へ変えたところその後のコンソール画面で文字化けしていました。
後からでもいいので日本語フォントを入れた方が良いのかもしれません。
$ sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese
こんな感じで普通にインストールできました。
普通にDebian系なのでubuntuによく似た操作感です。SSHを有効にしておけば他のマシンからターミナルでログインできますし、最初からlightdmが入ってますのでWindowsPC上のXmingでXDMCPすることもできます。
XDMCPの設定は、/etc/lightdm/lightdm.conf に下記のように設定するだけでOKでした。
[LightDM]
start-default-seat=false
xserver-allow-tcp=True
[SeatDefaults]
xserver-allow-tcp=false
greeter-session=lightdm-greeter
greeter-hide-users=true
session-wrapper=/etc/X11/Xsession
autologin-user=pi
[XDMCPServer]
enabled=true
Firefox OS を動かしてみました
先人達の足跡をたどるべく、http://www.slideshare.net/EnsekiTT/firefox-os-raspberry-pi-15769470 のとおり実行、なんなく起動まで行けました。画面が小さい場合は--screenを付けて調整できるようです。
$ ./b2g -profile profile --screen 1600x900
マウスポインタがすごく小さい赤い点なので一瞬操作方法を見失います。
OSというよりコマンドとして動いているのでこれをFirefoxOSと呼んでいいものやら悩みますが、エミュレータと違ってARMのHWで動作しているところに価値がありそうです。
起動されるプロセスはb2gの他はplugin-contaionが一個だけという潔さです。mediaserverもrildもありません。UIDは「pi」ユーザで動作します。ZTE-Openあたりの実装とはかなり違っていて強引に組み込んだ感が透けて見えました。これはこれでおもしろいです。
あとXmingの画面には表示されません。。DISPLAY環境変数には関係なくHDMIに出力される模様です。Xサーバに出すことができればHDMIもキーボードもマウスも取っ払ってしまってすっきりできるのですが・・・。