読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

メモ

調べたり思いついたりしたことをメモします

スマートウォッチ Withings Activité Pop の使い勝手

Amazonで Withings Activité Pop というスマートウォッチを購入しました。

かなりキレイでシュッとしたデザインにも関わらず、しっかりスマートウォッチでした。

f:id:uenoshin:20160127194548j:plain 【日本正規代理店品】Withings スマートウォッチ Activite Pop ( 歩数 / 消費カロリー / 移動距離 / 睡眠 / 50m防水 / 時間自動調整機能 ) Shark Grey 70080401

主な機能ですが、歩数計・睡眠トラッキング程度です。 この潔さがいいですね。スマートウォッチにありがちなメールや電話の"通知"だけしてもらっても別に嬉しくありませんし。

歩数計スマホのアプリでも類似のことはできますが充電の持ちを気にしてしまうこともあって、ONにし忘れるため結局使わないのです。こちらの Activité Pop は常にトラッキングしてくれているのでONにし忘れることはありえません。この手のトラッキング系はやっぱりウェアラブルデバイスである腕時計にふさわしいものだと思いました。

Withings Health Mate というアプリをスマホにインストールし、Bluetooth経由で連携させることで時計合わせやトラッキングデータの同期ができます。同期したデータはPCからWebで見ることもできますし、使い勝手はかなりいいです。 消費カロリーのチェックもできますので、ダイエットをしているときなど運動量を気にしている場合にもちょうどよい感じです。私は健康診断で中性脂肪値が高いと出たので形から入った次第です。

電池はボタン電池CR2025です。約8ヶ月もつそうで、その後は自分で簡単に入れ替えできます。 充電を心配しなくて済むというストレスレス仕様が気に入りました。 家に帰ったときにたくさんのデバイスを充電する毎日にちょっと疲れていたので。

ラッキングされた歩数と睡眠のデータはこんな風に見えました。

f:id:uenoshin:20160127200054p:plain

あんまり寝てないし歩いてないですね。はい。

こういう生活習慣を知り、改善の目安を持てるという点でとてもいいものだと思いました。買って良かったです。使い続けようと思います。

AmazonLinuxでXアプリを動かす

SSHを使う時のターミナルソフトは TeraTerm が定番ですが、最近 mobaXTerm がお気に入りです。

MobaXterm free Xserver and tabbed SSH client for Windows

SSHだけでなくDOS窓PowerShellとしても使えますし、SFTPも使えます。 なによりXServerになっているのでXアプリが使える事が最大の特徴です。 SSHLinuxにログイン後、

$ firefox

のように打つだけでXアプリとしてfirefoxが立ち上がってきます。 いちいち別途XServerを立ち上げる手間もなく、mobaXtermひとつあればすべて賄える点で 私の中ではTeraTermやRLoginを超えました。

で、AWSのEC2で Amazon Linuxインスタンスを立ち上げた時にXクライアントが標準では 入ってなかったので調べてインストールしました。

$ sudo yum install xorg-x11-xauth.x86_64 xorg-x11-server-utils.x86_64 dbus-x11.x86_64

やってみると簡単なことでこれだけで良かったようです。 これでXアプリも動くようになりました。

モバイル端末としての Firefox OS

www.adventar.org

Firefox OS Advent Calendar 2015 の記事です。 今後の Firefox OS について思うこと、期待することを書いてみたいと思います。

MozillaFirefox OS をキャリア経由での販売を行わない旨の発表を行ったことは記憶に新しいと思います。 このことの真意はまだちょっと測りかねていますが、単にキャリアの独自サービスや、メーカ毎のハードウエアポーティングに開発リソースを割かないというだけで、Androidのようにそれぞれキャリアやメーカが自前で開発をすれば良いという意味と捉えるのが普通の解釈かと思いました。

Here is how Microsoft can push OS updates to Windows 10 Mobile without carriers now (and forever) | Windows Central

もしくは MicrosoftWindows 10 で類似の発表を行ったように、キャリアやメーカを介さず直接アップデートを提供する方式(Apple方式かと)に移行するということかもしれません。 おそらく前者のAndroid方式の方かと思いますが。。

Firefox OS の考察

昨今のクラウドサービスはその多くがWeb系技術を用いたものですのでそれを使うクライアントにはブラウザさえあればよく、シンクライアントとまでは行かないまでもそれに近い思想でブラウザベースのモバイル端末はとてもシンプルであり、余計なシステムリソースを使わない点で合理的であると言えます。

パワーがなくてもよいので低スペックな端末を安く入手することができることにつながります。

アプリにはweb型だけではなくインストール型もあり、AndroidiOS のユーザから見ても親しみやすい仕組みになっています。Java屋さんや C++屋さん よりもHTMLの有識者は人口が多いため、アプリ開発者の間口が広く、開発者人口の増加が期待されています。

Firefox OS はデバイスを操作するための API が多数用意されているので従来プログラマがC,C++を駆使して書いていた処理を JavaScript で書くことができます。 C,C++が完全に置き換わる程、自由度が高いわけではなく凝ったことをやろうと思ったらそれなりに苦労することにはなりますが、そこそこ一般的なニーズに応える分には充実しています。 Firefox OS は低廉・軽量派のプラットフォームであり、web標準にマッチした"筋の良い"プラットフォームなので透明度が極めて高い点が訴求力だと言えます。

まとめると「ロースペック端末を安く買えてそこそこ使える」が特徴だと思います。

Firefox OS の弱点とユーザニーズ

日本の場合モバイル端末≒スマホタブレットであり、その用途はゲームとSNSが大半の模様です。 SNS は LINE や Facebook 等、もちろん Firefox OS でも利用可能です。
しかしながらゲームが大きな弱点になり得ます。

パズドラやモンスト、白猫プロジェクトなど、最近の人気ゲームはグラフィカルで処理も重いのでハイスペック端末の方がヌルサクに遊べます。私だけかもしれませんがスマホ購入を検討する時はCPUやメモリ量をどうしても気にしてしまいます。販売側も同様と見えて、カタログや広告には高性能をアピールしたものが多く見られます。 高性能高価格、低性能低価格 のように性能と価格で差別化したラインナップになっています。

Firefox OS の場合、Unity のアプリを動かすことも可能にはなるのでしょうが、元々のコンセプトから考えて端末にパワーがありません。 webサービスを前提にするFirefox OS の場合、端末側のスペックはそれほど意味がない事が多いのが一因なのでしょう。
Fx0 は実は十分に高性能なのですが、Snapdragon 400、1280×720、RAM1.5GB と、昨今のスマホと比べるとミドルレンジの部類です。Firefox OS であるからこそ、サクサク快適に使えているんでしょうね。 端末性能の微妙さと市場のシェアが低い事からだと思いますが、メジャータイトルは移植されていません。マーケットプレイスを見てもビッグなプロダクトは少なめです。開発費を投資できない現実があるのだと思います。

もともと Firefox OS は端末側のスペックをフルに使い倒すオプティマイズや、プロプライエタリな巨大アプリの開発を行うコンセプトではありませんでした。追随しようとしているようですがまだまだ途上にあるのが現実です。

現状、Firefox OS の弱点は「ハイスペック端末上でモダンでビッグなメジャータイトルが遊べない」ところにあり、その傾向は今後も続くと見る事ができます。

使われ方

「カメラで写真を撮ってSNSに投稿」「ニュース見る」「メール・メッセンジャー」のようなユースケースだけならもはや OS は出る幕もないので低廉なものが望ましいです。安価な Firefox OS 端末でなんの問題もありません。 ゲームをしない人はたくさんいるのでそういうライトユーザにとっては十分にメリットがあるでしょう。

でも、ビジネス的に数字を取れるのは課金ゲームです。 ゲームを実装する開発者にとって、自由度は必要です。別にオープンなweb仕様を求めておらずオレオレプロダクトでいいんです。どうせプロプライエタリですし。 Hello World が簡単に作れますよ、ではダメで、ビッグプロジェクトを組んで巨大なプロダクトが動作するプラットフォームでなければならないです。

ゲームをしないようなライトユーザなのに、なぜでしょうか、日本人は iPhone のような高いものを購入するのですよね。 大は小を兼ねますのでお金を出せる人には高性能の方が有利なのだと思います。

進化していく方向

電卓や電子辞書は今やスマホの一機能です。 書籍もスマホに取り込まれました。 ウォークマンも同様です。 携帯電話に出来る事はスマホでほぼ全部出来ます。 これまで持ち歩いていた電子デバイスのほぼ全てがスマホに吸収されつくしています。 持ち歩かなければならないデバイスを統合して軽くできることはユーザメリットが大きいです。

現在、スマホはPCに代わるものと認知されつつあり、スマホが向かう進化の方向は高機能高性能化が既定路線です。 そうやって従来PCの担ってきた機能までもがスマホへ取り込まれて行くことになります。

ハードウエアの高性能化とそれに追随できる OS とアプリによって、様々な機器の集合体になっているのが今のスマホであり、ウェアラブルをも巻き込んだハブになっています。

こういう方向で進化していこうとしている以上、スマホを舞台にして Firefox OS が勝ち残る未来はあんまり見えてこないところです。 むしろ得意分野に特化した方面に選択・集中するほうが望ましいのではないかと思います。

今後の期待

まだまだ Firefox OS には大きな期待を持っています。

特に組み込みソフトの分野です。 組み込みソフトでは軽量OSが必要なので Linux を使う事が多いのですが Yocto ベースに環境を作ってもそこにはろくなアプリフレームワークがありません。BSPはあってもアプリを動くようにするのが一苦労なのです。

Gonk の足回りを強化して Yocto Project と連携するなどして、多くのデバイスに容易にポーティングできる仕組みになってもらえると組み込み開発の生産性が激変することになるでしょう。 いまは Open Web Board や Chirimen のような限られたボード上でしか動かないと思いますが、 connected device に注力するとの話もあるようですし NVidia や TI や Renesas など多様なデバイスに簡単にポーティングできるようになれば組み込みソフトOSの未来を切り拓けるのではないでしょうか。

組み込みソフトは高機能高性能なアプリを載せませんし、素早くリリースする事を求められる、といった特徴があります。最近はIoTの一部としてweb技術を前提とする機器も多くなっています。量産する事も多いので低廉なハードウエアで動く事が前提です。 ブラウザベースなのに組み込み?って意外性はありますが、こうした特徴は実に Firefox OS にフィットしていると考えており今後の進化に期待したいところです。

BluetoothヘッドセットM70を買って一か月後のレビュー

Sony XPeria Z-Ultra というファブレットを使っています。6.4インチほどもありネットやゲームに使う分には申し分ないのですが、電話での音声通話はなかなか使いづらいです。 大きいせいでスピーカ位置が分かりにくく、Z-Ultraのどのあたりに耳を当てれば聞こえやすい位置にヒットするか分かりにくいのです。 相手の声が全然聞こえないなぁと思ったらスピーカ位置から耳がずれていたり、というのが頻繁にありました。 一応電話もできる、という程度の小さめのタブレットだと理解するのがよいでしょう。

さて、こういう時にワイヤレスのヘッドセットがあると便利です。 plantronics というメーカが出している M70 というモデルを買ってしばらく使ってみましたので感想を書いておきます。


電池持ち

良い感じです。 連続通話は11時間程もあり十分過ぎます。待ち受けだけなら2週間ぐらい持ちます。

実際11時間も使いませんし、2週間を待たずして週末等なんとなく充電しちゃったりして、電池が切れそうな不安感を感じたことが一度もありません。 一週間に一回ぐらい充電していますが今のところ問題なしです。

本体に電源スイッチがあり、使わないときはOFFにできます。 夜寝る前などOFFにしておけばよいでしょう。

接続の速さ

一番気になっていたのが接続の速さです。 音声着信に気付いてから、ヘッドセットを装着して「もしもし」「はいはい」が通るまでに何秒ぐらいかかるかです。これが遅いと電話相手に悪いですし。

常時電源ONが前提なので、何秒もかかりません。着信したらM70に音声ガイダンスで着信がすでに知らされており音声はすでに疎通した状態です。そのあと着信に応答して通話状態になった瞬間からすでに音声は通っています。

電源OFF状態だったとして、ONにしてからの所要時間はだいたい5~7秒程度。電源スイッチを入れると音声ガイダンスが流れます。 「電源ON。連続通話時間xx時間。携帯電話1が接続されました」 というメッセージです。このメッセージが終わった時には音声が通る状態になります。

着信してからONにしてもなんとかなりますが、少々タイミングが悪いので普段はずっとONにしておくべきです。

音質

ハイレゾ音源の音楽を聴きたいのであれば厳しいです。音声通話や、ゲームのサウンドを流し聴きする程度なら問題ありません。

ただちょっとボリュームに不安があります。雑踏の中で通話したときボリュームを最大にしてちょうどぐらいでしたので、さらにうるさい環境下だったら音量不足を感じるかもしれません。私の通常利用シーンでは問題ありませんでしたが、もう少し音量にゆとりがあってもいいのではと思います。

総評

かなり気に入って使っています。とても軽いのでストラップにくっつけて持ち運びできます。充電が長持ちするので気兼ねなく常時ONにしておけるので、使いたい瞬間に即座に使えます。安くて軽いけど、質感はそれほど安っぽくもないのでお買い得と言えるのではないでしょうか。

IPSの4Kモニタ (P2715Q-C) を購入しました

テレビではまだまだ4Kコンテンツがないようですが PC の用途では4Kモニタはとても有用です。 だいぶ値段もこなれてきたので購入してみました。 Dell の P2715Q というモデルです。Amazonで6万を切る値段で手に入ります。これです。

4Kの使いどころはなんといっても広い画面。エクセルの編集画面の広いこと広いこと。一度使うともう戻れません。これを経験してしまうとFullHDのモニタがチープに見えてしかたないです。エクセルや画像編集、IDE とかで開発する人ならそれだけでも大いに価値があります。文字が小さくなるのですが小一時間も触ってるとすぐ慣れました。小さいとはいえ鮮明なので思ったより見づらくないんですよね。Windows8.1のコントロールパネル -> ディスプレイ -> すべての項目のサイズを変更する で、テキストやアイコンなどの標示物を拡大して表示してくれる機能があるのですが、結局標準のままで使うことにしました。

もともとは23inch(FullHD)のデュアルモニタで使っていたのですが、4Kが来たことによりコレ一枚で十分な面積があるのでシングルモニタにして机をスッキリさせることにします。 個人的に Dell は安物のメーカかという印象が(すみません)あったのですが全く問題ないですね。発色も応答性能もまったく問題を感じません。前まで使っていたナナオの FS2333 と並べてみていますが遜色ありません。FS2333 は売りに出す予定です。

付属品は、mDP-DP、USB3.0ケーブル、電源ケーブル、設定の紙、ドライバディスク、裏蓋 です。リモコンはありませんがBrightnessの設定などはPC上で簡単にできますので不便はありません。リモコンきらいだったんですよね。手の届く位置にあるPCモニタにリモコンなんていらないです。 f:id:uenoshin:20150221030851p:plain

注意点が幾つかありますのでそのことを書いておきたいと思います。

  • DisplayPort

まず、接続には DisplayPort が推奨です。 HDMIやDVIだと転送速度が足りずリフレッシュレートが30Hzになってしまうので少しもたつく感じがします。 DisplayPort で接続すれば 4K・60Hz で表示できるようになります。

  • グラフィックボード

グラボは4K・60Hz対応のものを選びましょう。私は GeForce GTX 660Ti というちょっと古いものを使っているのですが問題なく行けました。

  • MST

P2715Q の前面ボタンで メニュー -> ディスプレイ -> MST を「オフ」にしておく必要がありました。これがオフ以外のものになっていると私の環境では 60Hz に設定できず 30Hz になってしまいました。帯域が足りないためでしょうね。

そのほかは特に触る設定もなくあっさり綺麗な表示ができました。

Fx0発表会に参加してきた

f:id:uenoshin:20141223175406j:plain

12/23(火) ベルサール渋谷ファーストにてKDDIのFirefoxOSスマートフォン「Fx0」の発表会に参加しました。この発表会は田中社長からのプレス発表だけではなく、集まったたギークたちの手で作った作品の発表もありました。Fx0やFirefoxOSを用いて何が出来るかを示すハッカソンが舞台裏で行われていたのです。今回そのハッカソンメンバとして製作に加わりましたので内容を紹介します。

私はこれまで通信キャリアはオープン系の活動に熱心ではない印象を持っていたのですが、大きく変化が起こってきているのだと考えを改めました。大企業と個人が、ビジネス上の損得もなしにweb技術の浸透に寄与しようという想いを共有できたのは大きな変革です。

ハッカソンメンバは全員が個人意思で参加した一般人ボランティアです。会社員もいればフリーランスもいて属性はバラバラです。新製品のプレス発表のようなしっかりしたイベントをこういう寄せ集めメンバで運営するのは高度なマネジメント力と人間力が必要だと思いました。多くのことを学ぶことができたイベントでした。

(ハッカソン会場の風景)

f:id:uenoshin:20141223154732j:plain


(司会者)

f:id:uenoshin:20141227134112j:plain

ハッカソン発表の司会進行は女優の池澤あやかさんでした。ギークな女優として有名だそうです。申し訳ないのですが私は芸能人に詳しくないので・・全然知りませんでした。。

f:id:uenoshin:20141223200719j:plain

ハッカソンは3チームで構成され、私はシマダイチームに所属していましたのでシマダイチームの技術紹介をします。私はソフト開発を主に担当しました。

ドローンを飛ばす

f:id:uenoshin:20141227134221j:plain

サンタがドローンでプレゼントを運ぶ演出です。さすがに重くて運べないのでトナカイさんの役割が重要だったというストーリの流れになり、ドローンはその後ビデオカメラとして使います。

ドローンはiOSAndroid向けに操作アプリが出ていますが、FirefoxOS向けにはありません。APIは明確でしたのでFirefoxOS向けに操作アプリを作りました。 ドローンはWiFiのAPになっているのでスマホはまずドローンWiFiにぶら下がります。そしてドローンに対してUDPで操作コマンドを出す仕組みです。しかしFirefoxOSにはmozTCPSocketのようなTCPはありますがUDPプロトコルスタックがありません。それを追加したのが工夫ポイントのひとつです。 ドローンの飛行に関してはワールドビジネスサテライトの取材で実際に映像がテレビでも放送されましたので、下記リンクで動画を参照ください。*1

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_81387/

(撮影の様子)

f:id:uenoshin:20141223191526j:plain


照明を点灯する

f:id:uenoshin:20141227134242j:plain

ドローンが近くまで飛んでくればクリスマスツリーに明かりが灯る演出です。 ドローンにBLEのビーコンを取り付けておき、OpenWebBoardがそのRSSIを読み取ることで近づいたかどうかを検出します。OpenWebBoardはBluetooth4.0(BLE)に対応しているので利用できました。

OpenWebBoardにはUSBでArduinoを接続しました。OpenWebBoard側にシリアルデバイスドライバを入れてinsmodし、あとはmozTCPSocketを使ってポート9943に接続すればシリアル通信が実現できます。こちらの記事を参考にさせて頂きました。 http://flatbird.github.io/2014/11/05/owb-serial/

ArduinoにはIrモジュールを取り付けてあります。これは特定パターンで明滅させる事でリモコンとしてのコマンド送信を代行できます。つまりよく家電で使われる赤外線リモコンになるわけです。ツリーに付ける照明には赤外線リモコンでOn/OffできるリモコンコンセントOCR-05を使いました。これです。

ドローンがOpenWebBoardに近接するとArduinoを経由してIrモジュールにリモコンコマンドが出され、電源がOnされる仕掛けです。

FirefoxOSのBLEの制御方法としては mozBle というのがOpenWebBoardに用意されていました。使い方説明が無いので少々難儀しましたがサンプルのアプリを解析することでなんとかなりました。

f:id:uenoshin:20141227165326j:plain


音楽を届ける

f:id:uenoshin:20141227134313j:plain

WoTでサーバ側から音楽や体験を届けるという演出です。Fx0のポイントのひとつであるWebCast技術の応用です。

スマホからスマホNFCを使ってURLを渡します。受信側スマホは渡されたURLへHTTPでアクセスすることでデータを受信できます。この場合audioタグの書かれたhtmlを受信させました。 送信側スマホNFCでURLを送るだけではなく、HTTPサーバをも兼ねています。htmlも音楽データも送信側スマホに入っているのです。 HTTPサーバは 「httpd.js」Fx0をWebサーバ化するライブラリ-Creator Showcase を使っています。 データ転送量がそれなりに大きかったので通信環境の不安定さに苦労しました。

あらかじめペアリングしてあったBluetoothスピーカから音楽が出力されるという仕掛けです。

f:id:uenoshin:20141227165458j:plain


ハンドベルを鳴らす

f:id:uenoshin:20141227134424j:plain

スマホからの遠隔操作でハンドベルを鳴らす演出です。 デバイスがWebにつながることは、空間を超え、Real/Virtual の溝も超えて実世界に影響することを可能にします。シマダイチームは全体を通して「サーバからの送信で体験を届ける」というテーゼを持っており、その意味では音楽とハンドベルのギミックはその中心的な役割に相当します。

スマホからスマホへ渡したアプリ(html)のbutton要素のアクションで、送信側スマホ(サーバ)を経由し、緑の箱の中に仕込んだOpenWebBoardへコマンドが行きます。これにはGluinの技術を流用しました。つまりwebSocketです。OpenWebBoardはArduinoにつながっており、Arduinoはモータ2個(SG90を使用)と接続しています。このモータの動力でハンドベルを動かしています。

給電にはモバイルバッテリーを使用しました。最初はモータ3個をつなげていたのですが3個同時に駆動するには電力が足りないようで2個になりました。IoT、WoTは電源供給が課題ですね。


ハコを開く

f:id:uenoshin:20141227134649j:plain

ハンドベルと同じ技術です。SG90でハコの留め金を外すとフタが開く仕掛けです。異なるIDを割り振ったデバイスに向けてコマンドを飛ばすことでハンドベル・ハコを制御し分けています。中心的な司令塔となるサーバも実体はスマホです。これらの演出にPCやクラウド上のサーバは使っておらずクローズドなネットワーク内にスマホとOpenWebBoardをつなげて実現しました。

ハコの中にはタイガースの衣装を着せたフォクすけを入れてありました。従来系世界観によるプレゼントの在り方です。

音楽や体験をそれぞれWoTの世界観で届けることをモチーフにした発表にしたつもりですが、発表会の制限時間がたいへん短かったこともあり意図を正確には伝えきれなかったかもしれないですね。

f:id:uenoshin:20141227165533j:plain


苦労した点ですが、なんといってもwifiです。Mozilla CTOの Andreas Gal氏も講評で仰っていましたように、現場は2.4GHz帯の無線が入り乱れておりさっぱり安定しません。舞台裏の壁際ぎりぎりまでAPを持ってきても不安定は変わらず。速度が遅いだけならまだしも切断されるのはデモの大敵でした。ハッカソンチーム毎に使用チャネルを寄せる工夫は取られていましたが観客席の方からもモバイルwifiの電波が多数飛んできていますので効果は薄かったようです。

あと、OpenWebBoardの仕様で苦労しました。入れたアプリを起動するには画面とマウスが不可欠なのです。USBで電源供給をするだけでOSが起動するのはいいのですがその後アプリを立ち上げるには画面+マウスにつながなければなりません。立ち上げたあと画面+マウスを外して仕掛け箱にセットする、という作業に気を使いました。 B2G_HOMESCREEN環境変数にアプリURLを設定してしまってオートスタートできるようにしようとトライしたのですがうまく行かず。mozTCPSocketやmozBluetoothを使用している箇所でパーミッションエラーが出てしまい起動できない現象に悩まされ時間内では解決できませんでした。ちゃんとCertifiedアプリとしてmanifestも書いたのですが・・。


最後に、KDDIやハッカソンチームのみなさま、おもしろい活動の場をありがとうございました。 これからもFx0・FirefoxOSでいろいろ作っていきましょう!

f:id:uenoshin:20141223200604j:plain

*1:現在は既にリンク切れになっています

MDNの翻訳

この記事はMDNやFirefox OSのドキュメントをみんなで翻訳! Advent Calendar 2014 - Adventarの13日目です。

MDNの翻訳のやり方その他は Advent Calendar の他の方々が丁寧に解説されているので、私は翻訳にまつわる感想を書こうと思います。

私は英語ができないのでMozilla系のドキュメントをMDNで見る際、日本語翻訳版を見ることが多いです。しかしながら、MDNの日本語はあまり充実しているとはいえず、最新状況への追随もちょっぴり遅れている感があります。日本語版と英語版を見比べるとだいぶ違うことが書いていることもしばしば。 特に FirefoxOS のGaia、webapi、開発ツール関係あたりは進展が早く、日本語化されていてもたちまち古くなってしまうイタチごっこが続いている気がしてなりません。 とはいえ国内のアプリ開発人口を増やさなければFirefoxOS界隈は勢いを失うでしょうので、国内向けの正しい知識の共有化は喫緊の課題であると思います。

私もいろいろ調べ事をするときにはやむなく辞書を片手にMDN英語版に頼っています。というかこれのためにAndroid版の辞書アプリを買いました。それまではWeblioやYahoo、excite、googleあたりの翻訳サービスを使っていましたが、辞書を買ってみて実感しました、ちゃんとした辞書で用例や熟語、慣用句を調べられるのって素晴らしい。使っているのはwizdomの辞書 です。 時々落ちたりしますしアプリとしての品質はそれほど高いとはいえませんが、辞書としては秀逸だと思います。お手軽に単語を調べる時にはFirefoxブラウザのアドオンのQuickTransratorを使っていますが、ちゃんとした辞書をひく習慣は大切なものです。情報量が圧倒的に違います。

で、MDNの翻訳についてです。翻訳結果の更新はwikipediaを編集するような感覚でお手軽に書き込めるようになっています。しかし問題は編集操作ではなく翻訳の中身です。1ページまるまる翻訳しなくても徐々に書き加えていくやり方でも大丈夫なので、私の場合は調べ事をする都度、そのページの調べた部分を書き記していくようにしています。これまでいくつかのページを翻訳しましたがページまるまる全部しっかりやりきったことは少ないです。すみません。例として下記のようなページを編集しました。英語力があまりに稚拙で大変恐縮なのですが自分で読んだことを残していければ今後人の役に立つのではと思いつつやっています。

Device Storage API - Web API インターフェイス | MDN

Firefox OSをデバッグする - Mozilla | MDN

将来、機械翻訳の精度が一層高まればこのように人力で翻訳を更新していくこともなくなるのでしょうけど、コンパイラのような高精度な機械的変換ができるのはまだまだ遠い未来の技術ではないかと思います。まず技術の発信源はほとんど英語圏ですので、技術者たるもの英語ぐらい読み書きできるようになりたいものですね。